独断と偏見で選ぶ この声優雑誌がすごい!男性声優編

はじめまして。美男高校地球防衛部LOVE!をきっかけにうっかり若手男性声優のオタクにもなったアニメオタクです。

作品と並行して出演声優も追い始めてはや3年半。彼らの人となりを知りたい、作品や仕事への思いに触れたいという一心で彼らの載っている雑誌を買い集めていたところ、気がつけば声優雑誌だけで100冊以上が手元に集まっていました。

こうなってくるとだんだん推し雑誌のようなものも出来てくるところ。一度まとめてみようと思い、この記事を書くことにしました。

なお男性声優編と銘打っていますが、女性声優編を書く予定はございません。ご了承ください。

それでは、部門別にご紹介していきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

総合情報誌部門

声優グランプリ

主婦の友インフォス 毎月10日頃 男女幅広く

ポップ ●○○○○ 硬派

個人  ○○●○○ 作品

 

やはりこの雑誌は挙げないわけにはいかないでしょう。

94年創刊の声優雑誌の大家です。性別・キャリア問わず幅広い声優が登場するほか、声優志望の方に向けた情報なども掲載されています。とりあえずこれだけ買っておけばなんとなくの時流は分かります。

 

情報量の多さもさることながら、連載の多さも特徴的です。

次号にカラー連載が掲載されるのはこの方々(敬称略)。コラム的なものから企画に挑戦するものまで、内容は様々です。

水樹奈々「奈々が行く!!」

水瀬いのり「しあわせいのり日和」拡大版

石原夏織「きゃりべる!!」『色づく世界の明日から』スペシャル拡大版

前野智昭「まえののえま」×「へあちぇん! 」ハロウィンスペシャ

高塚智人&天﨑滉平「コイノオト」

西山宏太朗 新連載*1

梅原裕一郎「梅ごよみ」おかえり拡大版*2

小野大輔「もす。」

内田雄馬「ケーキを焼かせて」

小倉唯「ゆいコレ」

上坂すみれ「同志諸君に告ぐ」

雨宮天「10 miles to America」

夏川椎菜夏川椎菜、なんとなく、くだらなく。」

田所あずさ「#koroaz」

豊田萌絵「もえしと一緒にルームシェア

DearDream「えらばれし者たち」

このほか、モノクロのコラム連載もあります。

これらは書籍化されることもあり、最近発売された男性声優の連載は以下の通りです。

 

 

 

 たまに買いづらい表紙もあります。

 

 

 

 

 

表紙&巻頭特集部門

VOICE Newtype

KADOKAWA 季刊

ポップ ○○●○○ 硬派

個人  ○●○○○ 作品

男性のみ 若手寄り

 

スタイリッシュなデザインと、小さい特集であっても深みのあるインタビューが特徴的です。

それでもあえて「表紙&巻頭特集部門」としたのは、17年3月発売NO.063のそれに衝撃を受けたからです。その号がこちら。

 

HIS TEMPERATURE 熱のありかというタイトルで取り上げられた梅原裕一郎さんは、他誌においてもその冷静さの中に秘めた熱さに注目されることが少なくありませんが、それを特集の中心に据え、見事に描いたのがこのVOICE Newtype No.063です。

インタビューももちろん読み応えのある素晴らしいものだったのですが、ここで最も注目したいのは、埋め込みツイートのリンク先にも記載のある特別企画、Message for Yuuichiro Umeharaです。

特集の一番最後に載せられたこの企画は、梅原さんにゆかりのある7人の男性声優に、梅原さんについての3つの質問を投げかけるものでした。その2つ目の質問が、「梅原さんの平熱は何℃だと思いますか?」。

回答は高いものから低いもの、作品にちなんだものまで様々でしたが、様々となることこそが、“冷静さ”に重きを置くか“熱さ”に重きを置くか、はたまた別の面に着目するかと意見が分かれたことの表れであり、7人の目を通して梅原さんの様々な面が描かれると同時に、それぞれの梅原さんの見方、梅原さんとの間柄、さらには回答したその人自身までが見えてくる非常に奥深い質問となっていました。

誰にでも使える手法ではない、という点も重要です。取り上げる人物に応じた方法論で見事にその人を掘り下げて見せたその手腕には、脱帽せざるを得ませんでした。

 

VOICE Newtypeは会員制WEBサービス「KIKI」も運営しており、そちらでも数々の連載がされているほか、本誌表紙&巻頭特集のメイキングムービーも毎回期間限定で公開されています。撮影風景を覗けるほか、声優本人の肉声コメントも聞くことが出来る大変贅沢な取り組みです。

 

 

 

 

 

新鋭部門

TVガイドVOICE STARS

東京ニュース通信社 季刊

ポップ ○○○○● 硬派

個人  ○○●○○ 作品

男性のみ 若手寄り

 

“こんな声優、見たことない!”がキャッチコピーの本誌。テレビ誌で培ったノウハウを生かしつつ、独自の視点で切り込む新進気鋭の声優雑誌です。

印象的なのはそのお写真。

 

表紙とメイキング写真を並べただけでも窺えるかと思いますが、他誌ではよくある光溢れるほんわか写真のようなものはあまりありません。どちらかというと柔らかい光は抑えめ、そもそも夜の屋外で撮られていることが珍しくありません。影の使い方、暗さの中での光の使い方が上手いなと感じます。

想像ですが、男性が思うかっこいい男性像、的なかっこよさが前面に出ているのではないでしょうか。

 

写真でもう一つ特徴的なのが、世界的写真家レスリー・キーさんによる撮り下ろし連載です。

何が特徴的かというと、この企画、脱がせます。これまでに脱がされたのはこの方々(敬称略)。

小野賢章

梅原裕一郎

KENN

島﨑信長

増田俊樹

梶裕貴

DearDream(石原壮馬・溝口琢矢・富田健太郎・太田将熙・正木郁)

私は男性の露出自体には関心がないので、そういう意味での情熱的なコメントや推薦文は書けませんが、他誌ではまずありえない衝撃的なカットしかない企画だ、ということだけは自信を持って言えます。“こんな声優、見たことない!”し“こんな声優雑誌、見たことない!”です。

 

写真の話ばかりしましたが、インタビューの中身に関しても優れた記事です。1200円+税という声優雑誌の中では安価なお値段で、多くの記事を読めるほか、一つ一つも充実しています。

そしてVOICE STARSはさらに、ボリューミーな取材秘話とメイキング写真が公式ツイッターで公開されるのがいいところ。雑誌を読んだ後にも楽しみが待っています。

 

 

 

 

 

以上、独断と偏見で選ぶ この声優雑誌がすごい!男性声優編、

総合情報誌部門「声優グランプリ

表紙&巻頭特集部門「VOICE Newtype

新鋭部門「TVガイドVOICE STARS」

でした。

 

 

 

 

 

最後に

 

多ジャンルと比べて声優雑誌は値段が高く、それがそのまま購入のハードルの高さとなることもあるかと思います。

しかし声優のファンにとって、声優雑誌は応援する人の仕事への真摯さ、ファンへの思い、魅力的な人となりを伝えてくれる宝物なのです。

 

saiyo-shufu.jp

これは声優雑誌Cool Voiceも手掛けるPASH!編集部副編集長の方のインタビューですが、最後に記されている【ある多忙な1日のタイムスケジュール】はきっと、この編集部に限ったものでもないのでしょう。

 

声優たちの言葉と編集者たちの苦労の詰まった声優雑誌。手に取る人が増えてくれたなら、美男高校地球防衛部LOVE!から若手男性声優のオタクになり、声優雑誌のオタクにもなったオタクとしても嬉しいなと思います。

 

 

 

あと美男高校地球防衛部LOVE!も見ていただけたらもっと嬉しいです。美男高校地球防衛部LOVE!はいいぞ。

www.nicovideo.jp

 

 

*1:これまでモノクロのコラム連載をされていましたが、今月号で終了し、次号からは新たにカラー連載をスタートされます。

*2:5月~7月のご病気による休養により、先月号と今月号は休載されていました。